このサイトには、ちょっとした裏話があります

このサイトをここまで読んでくださった方には、少し意外な話かもしれません。

私には、プログラミングの経験がありません。ITに特別強いわけでも、エンジニア出身でもありません。50代になってから、新しいツールを覚えるのは、正直それなりに大変な世代です。

それなのに、コストシミュレーターが動くサイトを、自分で立ち上げてしまいました。

きっかけは、AIに2行のプロンプトを書いただけです。

今日はその話を、技術解説抜きで書いてみたいと思います。同じように「自分には無理だ」と思って何かを諦めている方に、たぶん少しだけ役に立つ話だと思います。

「自分には無理だ」と思っていた壁が、たぶん、もう壁じゃなくなっています。

2行のプロンプトで、動くものが出来てしまった

ある日、AIに対してこんな感じのことを書きました。文字通り、2行ほどです。

「地方都市と東京の生活コストを比較するシミュレーターを作りたい」 「希望エリアと東京に行く頻度を入れたら、月額の目安が出る感じで」

それだけです。きれいな仕様書を書いたわけでも、技術用語を駆使したわけでもありません。ただ、自分の頭の中にあったアイデアを、文章にしただけ。

そうしたら、しばらくして画面に、シミュレーターのモックが出来上がっていました。

動いている。本当に動いている。

数字を入れたら、結果が変わる。コードの中身は私には読めないけれど、それは確かに機能していました。プログラミング未経験の53歳の頭の中にあったアイデアが、形になって目の前で動いている。

これに、正直、興奮しました。

興奮しすぎて、その日のうちにドメインまで取ってしまいました。"tokyozoku.com"——気づいたら、自分のメールアドレスに購入完了の通知が届いていました。

興奮した状態でドメインを取る。 そういうことが起きる時代になりました。

"作る側"のハードルが、確実に下がっている

少し前までは、サイトを作るのはエンジニアの仕事でした。

頭の中にアイデアがあっても、自分で形にできる人は限られていた。多くの人は「作りたい→誰かに依頼する→お金がかかる→結局やらない」というルートを辿って、アイデアを引き出しにしまい続けてきたはずです。私自身も、何度もそうしてきました。

でも、今は違うんですね。

アイデアと、それを自分の言葉で説明できる力があれば、自分で形にできる時代になっている。

これ、本当に大きな変化だと思います。"作る側"と"使う側"の間にあった分厚い壁が、薄くなってきている。専門知識がなくても、まず動くものを作ってみる、ということができる。

もちろん、本格的なプロダクトを安定運用するには、まだエンジニアの力が必要です。でも、"とりあえず動く何か"を作る段階のハードルは、劇的に下がっています。

そして、その"とりあえず動く"を作れるかどうかは、人生において結構大きな分かれ目なんじゃないかと、最近思っています。アイデアが頭の中だけで終わるか、形になって動き始めるか。ここに、ものすごい差があります。

アイデアを言葉にできれば、形になる時代に、もうなっています。

ただし、完璧じゃありません

正直に書いておきたいことがあります。

AIで作ったものは、完璧じゃありません。

細かいバグはあるし、想定通りに動かないこともある。「これは違うな」と思うところは、自分で確認して、何度もやり直す必要があります。「AIに任せれば全部できる」というのは、半分本当で、半分は誤解です。

結局、自分が何を作りたいのかを言葉にできて、出てきたものを判断する目を持っていないと、形にはなりません。AIは魔法の道具ではなく、優秀すぎる相棒、くらいの感じです。

でも、それでも、です。

"叩き台"を作るスピードは、確実に変わりました。以前なら数ヶ月かかったことが、数日でできる。何度も作り直して、自分の理想に近づけていける。このスピードの違いが、結果的に「やってみよう」のハードルを大きく下げています。

AIに任せれば全部できる、わけじゃありません。 でも、最初の一歩を踏み出すスピードは、確実に変わりました。

このサイト自体が、ひとつの実験です

考えてみると、このサイトは、複数の意味で実験です。

一つは、2拠点生活の実験。私はまだ実際に2拠点生活を始められていないので、これから自分自身で試していく予定です。

もう一つは、AI時代の個人プロジェクトの実験。プログラミング未経験の53歳が、AIを相棒にしてどこまでサイトを育てられるか。これも、やってみないとわかりません。

どちらも、結論はまだ出ていません。でも、結論が出ていないからこそ、書ける記録があると思っています。「もう成功しました!」と語る後日談ではなく、「今、まさに動かしている最中です」という現在進行形の記録。

このサイトを読んでくださっている方の中にも、「やってみたいことがあるのに、自分には無理だと思って動けていない」方がいるかもしれません。たぶん、私と同じです。

でも、ここ最近で、その距離はずいぶん縮まりました。少なくとも、2行のプロンプトでドメインを取ってしまうくらいには、距離が縮まっています。

「やってみたい」と「やってみた」の間にあった距離が、 たぶん、ここ最近で一気に縮まりました。

まずは、シミュレーターを触ってみてください

長々と書いてきましたが、結局のところ、私がAIと一緒に作った最初の成果物がコストシミュレーターです。

完璧ではありません。データもこれから増やしていく予定です。でも、動きます。希望エリアと、東京に行く頻度を入れると、月額コストの目安が出ます。

「自分の場合、2拠点生活っていくらかかるんだろう」を、ちょっと試してみてください。それが、このサイトの最初の入り口です。

そして、もしあなたにも頭の中に温めている何かがあるなら、たぶんもう、形にできる時代になっています。私のような人間でもできたんですから。